2014年12月刊『森と川と海を守りたい─住民があばく路木ダムの嘘』路木ダム問題ブックレット編集委員会 編

「ふぇみん」No.3078号 2015年1月25日

熊本・天草の自然の宝庫である路木川とその周辺。一方的で強行に進められた路木ダム建設の実態と真相を住民たちが詳細に語る。昨年、熊本地裁は路木ダム建設事業を「違法」と判断した。

 

『毎日新聞』2014年12月27日(地方版)

熊本地裁が今年2月の判決で「建設計画は違法」と判断した天草市の県営路木ダムについて、架空の洪水被害など建設根拠の問題点や、路木ダムが自然環境に与える影響などをまとめたブックレット「森と川と海を守りたい 住民があばく路木ダムの嘘(うそ)」(花伝社)が出版された。

執筆したのは運動に関わった市民ら。県が建設根拠とした「82年7月の洪水被害」がダムのある路木川ではなく、実は市内の別水系で発生したものであることなど、ダム建設の目的である治水、利水両面で問題があることの他、判決にいたるまでのダム反対市民運動の経緯▽路木川が流れ込み、真珠養殖などが盛んな羊角湾がダムによって受ける影響──などについて解説している。

編著者の一人で「天草・路木ダムの再検証を求める全国連絡会」代表の笠井洋子さん(同市)は「6年間にわたる反対運動の中で明らかになった真実や、住民の粘り強い調査・闘いをまとめました。思いを読み取ってもらえたら」と話している。A5判で85ページ。税抜き800円。問い合わせは笠井さん0969・46・1130。

 路木ダム事業の差し止めと事業費返還を求めた住民訴訟は現在、福岡高裁で控訴審が続いている。【笠井光俊】