2016年3月刊『ふたつの憲法を生きる』牧 柾名 著


『赤旗』2016年5月29日付

16歳で敗戦を迎え、教育学者となった筆者が、明治憲法と日本国憲法のもとでの体験を交えて戦後史を語るインタビューです。
学生時代、東大教官たちに戦争責任をじかに追及した思い出が興味深い。宮原誠一は、敗戦後も友人の三木清の釈放に努力せず、獄死させたことを「申し訳ない」。宗像誠也は戦争協力の理由を「治安維持法が怖かったから」と告白。いずれも著名な民主敵教育学者です。定時制高校の教師をしながら大学に通った経験など、庶民に寄り添う著者の原風景も印象に残ります。