書 名
巨人帝国崩壊 スポーツの支配者たち
著 者
谷口源太郎
本体価格
1800円
ISBN
7634-0450-4 C0036 Y1800E
発行年月日
2005年10月10日
体 裁
四六判上製
頁 数
264頁
内 容
プロ野球を崩壊させる
ナベツネの悪あがき
堤義明の野望と挫折
ゼニと日の丸のスポーツ大国幻想
スポーツの現状を斬る!
目 次
第一部 巨人帝国崩壊 ── プロ野球はどこへいく 
はじめに 10
1 プロ野球のはらんだ特異性 14
2 新聞四社が参加したリーグ 17 
3 公職追放解除で球界に復帰した正力 20
4 テレビ開局と巨人戦略 24 
5 九連覇で巨人中心主義が確立 26
6 パ・リーグに壊滅的打撃を与えた黒い霧事件 28
7 「強者の論理」で読売が起こした江川事件 30
8 巨人改革を頓挫させた渡邉 33
9 プロ野球市場に食い込んだ大リーグ 36
10 グローバリゼーションとニセ物 39
11 巨人至上主義の悪あがき 40
12 自由競争か共存共栄か 43
第二部 スポーツに賭けた堤義明の野望と挫折 
はじめに 48
1 野球に抱いた野望 51
2 JOCに賭けた堤の野望 65
結び 84

第三部 ゼニと日の丸のスポーツ大国幻想 ── スポーツ界はいま
1章 日本のプロ野球に未来はあるか 90
1 時代に逆行する「YOMIURI」巨人 90
2 松井選手が抜けて巨人はどうなる 93
3 渡邉オーナーの巨人帝国がもたらした荒廃 96
4 ?阪神優勝?でわかったプロ野球の崩壊 98
5 牛肉偽装事件と日本ハム球団 101
6 横浜球場の裏口から逃げ出す砂原オーナー 104
7 根来・新コミッショナーを覆う巨人の影 106
8 七〇年続いたプロ野球物語の中断 109
9 渡邉恒雄氏の軍門に降った堤オーナーの重罪 112
10 プロ野球問題を巡る『読売』と『朝日』の因縁 114
11 松井を呼ぶために渡邉オーナーがやったこと 117
12 労組選手会が経営側に打ち込んだ楔 120
13 企業チームから脱却できない楽天の限界 122
2章 オリンピックの光と影 ── 繰り返されるオリンピック狂想曲 125
1 五輪支持に方向転換した『読売新聞』の狙い 125
2 「人寄せ長嶋」めぐる堤、渡邉両氏の確執 128
3 JOC会長に年俸一五〇〇万円の裏事情 130
4 千葉すずの願いと遠いスポーツ仲裁機構 133
5 高橋尚子をアテネに送りたい陸連の思惑 136
6 道理から逸脱した岡本選手の五輪参加 138
7 千葉すずの願い届かぬ水連の選考基準 141
8 ボンズら一〇〇人以上にドーピング疑惑 144
9 アジア大会でメダルがとれなかった理由 146
10 電通の金集めに頼るJOCの肖像権ビジネス 149
3章 サッカーW杯 ── FIFAの金権体質とアジア蔑視 152
1 「寝ていない」ではすまないW杯空席問題 152
2 W杯が最高の大会でなくなった理由──東アジアからFIFA改革の狼煙を 155
3 CIAとFBIに守られるサッカー日本代表 157
4 川淵会長がぶち上げたW杯招致の無責任 160
5 三菱自動車の犯罪に無頓着な浦和レッズ 163
4章 スポーツと平和主義 166
1 中田や愛ちゃんたちの反戦メッセージ 166
2 語り継がれないアテネ五輪と戦争の物語 169
3 孫基禎さんの死を無視したJOC 172
4 中東問題とアジア大会の知られざる関係 174
5 北朝鮮参加が歴史的意義を与える 177
6 パトリオット・ミサイルとアテネ五輪 180
7 報道されない「オリンピック休戦」 182
8 ブッシュと小泉のオリンピック 185
9 イラク五輪委員会の資格停止処分が解除された理由 188
5章 虚構としての国技 ── 相撲のルーツは復活するか? 191
1 朝青龍横綱昇格と「国技」の虚構 191
2 力士より収入を優先させる北の湖理事長 194
3 「しこ」でけがが防げるという北の湖の妄言 197
6章 あてが外れたサッカーくじの不人気 ──ギャンブルでスポーツ振興? 200
1 二〇億円めぐって官庁が縄張り争いのドロ仕合 200
2 サッカーくじ、コンビニ販売という愚策 203
3 クラブチームに一億円援助する文科省の本末転倒 205
4 最高二億円になるサッカーくじの不人気度 208
7章 サラ金にすりよるスポーツ界 211
1 スポーツ界が消費者金融に背負わされる債務 211
2 武井会長逮捕でも武富士を切れないJリーグ 214
3 武富士の犯罪をごまかすバレーボールチーム 216
8章 日の丸とスポーツ ── 国威発揚「がんばれニッポン!」 219
1 長嶋日本代表監督がもたらす深刻な事態 219
2 「日の丸」を強調しすぎる長嶋ジャパン 222
3 サッカーW杯などで愛国心あおる『心のノート』 224
4 森山直太朗は「君が代」を本当に歌うのか 227
9章 政治とスポーツ 230
1 三万人のマラソンに潜む石原都知事の野望 230
2 スポーツを売り物にするワセダの商法 233
3 約四〇年ぶりに高知国体で実現する常識 235
4 青森冬季アジア大会が歓迎されない理由 239
5 西武鉄道専務逮捕で噂される堤会長の今後 241
6 堤義明氏に要求すべき完全撤退 244
7 土建行政と命名権ビジネスの浅薄さ 247
10章 民衆とスポーツ 250
1 欲求不満のはけ口だったサップ曙戦 250
2 スポーツファンへの警鐘 253

 あとがき 256
著者紹介
谷口源太郎(たにぐち・げんたろう)
1938年、鳥取市に生まれる。早稲田大学中退。講談社、文芸春秋の週刊誌記者を経て、1985年からフリーランスのスポーツジャーナリスト。新聞、雑誌、テレビ・ラジオを通じて、スポーツを社会的視点からとらえた批評をてがける。1994年から95年にかけて東京新聞に連載した「スポーツウォッチング」で94年度「ミズノ・スポーツライター賞」を受賞。立教大学、フェリス女学院大学非常勤講師、メディア総合研究所運営委員、「メディア総研ブックレット」編集委員。
著書に、『スポーツを殺すもの』(花伝社)、『冠スポーツの内幕』(日本経済新聞社)、『堤義明とオリンピック』(三一書房)、『スポーツの真実』(三一書房)、『日の丸とオリンピック』(文芸春秋社)などがある。