書 名
崖っぷちの新聞
ジャーナリズムの原点を問う
著 者
池田龍夫 元・毎日新聞記者
本体価格
1700円
ISBN
4-7634-0452-0 C0036 Y1700E
発行年月日
2005年11月1日
体 裁
四六判並製
頁 数
250頁
内 容
問われる新聞力
プロが読み取る新聞記事の舞台裏
インターネット時代の新聞

記事のねつ造・盗用、取材力の衰退、新聞の若者離れ……新聞は崖っぷちに立っている。
内外の混迷が深まるなか、ベテランのジャーナリストが、5年間にわたって新聞報道をつぶさに渉猟・検証し、新聞が時代の指針たりうる道を提言。

目 次
まえがき 1
第1章 暴走、迷走する「小泉政治」
1 動機不純の?靖国参拝?強行 10
2 北朝鮮不審船騒動と有事法制 15
3 「テレポリティックス」と過剰報道 18
4 公明党の影響力の行方は? ── 03年総選挙 24
5 人質事件の衝撃と自己責任論 28
6 国民を愚弄する「年金」論議 35
7 横田めぐみさんの遺骨は別人だった 38
8 A級戦犯合祀など歴史認識の欠如 40
9 “小泉暴言”が日中摩擦に拍車 43
10 「9・11総選挙」──「二〇〇五年体制」の始動 48
第2章 独善主義の米国に追随する日本
1 海外派遣の道開く「テロ対策特措法」 56
2 イージス艦、インド洋へ 58
3 “力の外交”一点張りの米国 62
4 エンベッド従軍 ── 歪むイラク報道 65
5 クラスター爆弾など野放し 70
6 くり返すな「大本営発表」の悪夢 75
7 サマワ報告ねつ造問題 83
8 「非戦闘地域」に砲弾が…… 87
第3章 ゆらぐ「日本国憲法」
1 「国の基本法」軽視の風潮 94
2 自衛隊イラク派遣が憲法理念にかなう? 100
3 「アーミテージ発言」で改憲圧力 109
4 「自衛軍」明記した自民の改憲試案 114
第4章 「沖縄」の苦しみ ──「核」の恐怖
1 基地報道に冷淡な本土紙 122
2 米兵の犯罪続発、高まる県民の怒り 124
3 「西山事件」から三〇年 126
4 沖縄県紙と本土紙の大きな落差 128
5 普天間基地近く、ヘリ墜落惨事 132
6 「沖縄」を語り継ぐ努力こそ 138
7 ヒロシマの役割、いちだんと重く 144
第5章 「新聞力」の復権、「教育」の再生を
1 「旧石器発掘ねつ造」スクープの衝撃 152
2 「基礎・基本」の学習が先決 167
3 拙速の「教育基本法改正」に走るな 173

第6章 新聞は襟を正し、公正な報道を
1 インターネットでの盗用記事 180
2 オンブズマン ── 第三者機関による紙面監視 190
3 書きっ放しでない「検証」紙面を 195
4 「再版」維持に安堵せず、改革努力を 197
5 過剰取材がまねく人権侵害 202
6 『産経』夕刊廃止騒動 208
7 新聞社の不祥事と隠蔽体質 219
8 NHKへの政治介入は重大 226
9 「録音テープ」の有無がカギ 232
10 衝撃! 朝日記者のねつ造記事発覚 238

あとがき 247
著者紹介
池田龍夫(いけだ たつお)
1930年(昭和5年)生まれ。
旧制成蹊高等学校を経て、1953年成蹊大学政治経済学部卒業。
同年毎日新聞社入社、新潟支局・社会部を経て整理本部へ。
整理本部長、中部本社編集局長、新聞研究室長、紙面審査委員長などを歴任。
現在は、フリージャーナリスト。日本記者クラブ会員。
著書に、『新聞の虚報・誤報──その構造的問題点に迫る』(創樹社、2000年)など。