書 名
戦国自民党 50年史
─権力闘争史
著 者
板垣英憲
本体価格
1500円
ISBN
4-7634-0455-5 C0031 Y1500E
発行年月日
2005年12月15日
体 裁
四六判並製
頁 数
256頁
内 容
「憎悪」と「怨念」渦巻くすさまじい権力闘争史
抵抗勢力「最後の死闘」
自民党は変わったか?
将来も政権党であり続けることができるのか?
目 次
はじめに ── 自民党の歴史的圧勝で日本国憲法改正が現実化してきた …… 9
自由党と日本民主党が合同して自由民主党を結党する/10 自民党が実現を目指した「三大目標」/12 「吉田戦略」と「岸戦略」/13 小沢一郎が「小選挙区制度導入」を実現し、小泉首相が「憲法改正」を現実化する/17 戦国時代さながらの「怨念」渦巻く「国取り戦争」/19 小泉首相の「構造改革」は総仕上げの段階へ/20 再び「日の昇る国」の誇りを取り戻せるか/22

第1章 自由民主党の誕生と「五五年体制」の始まり …… 24
米ソ東西冷戦激化の最中、アメリカが日本の軍備強化を求め圧力/24 保守合同の四人の立役者/27 大野伴睦が、合同反対派をなだめ、総裁問題をも解決する/29 吉田茂が、自民党結党に加わらず/31 吉田茂の「米軍番犬戦略」と岸信介の「国軍再建戦略」のせめぎあい/35 岸信介首相が小沢佐重喜に「小選挙区制度導入」の準備を命ずる/37 小沢佐重喜が日米安保条約改定に奔走する/38 「官尊民卑」思想の持主・吉田茂が官僚政治の路線を敷く/39

第2章 官僚派の勝利 …… 44
官僚派・池田勇人と党人派・石井光次郎の対決/44 池田勇人首相の「所得倍増論」が、高度経済成長に弾みをつける/45 東京オリンピック開催と東海道新幹線建設/47 官僚派・佐藤栄作と党人派・河野一郎/48 佐藤栄作が「人事の佐藤」と呼ばれ、「七年八か月」の長期安定政権を築く/49 「政治は弱者のためにある」と説いた父・橋本龍伍の遺志を継ぐ/51 橋本龍太郎と小沢一郎が「田中派」に入りライバル関係に/53 小沢一郎も、父・小沢佐重喜の遺志を受け継ぐ/54 日が昇る勢いの田中角栄を政治の父とすることに決める/56 小沢一郎は田中流の選挙方法を教えられる/57 森喜朗は当選して福田赳夫の側近となる/59 小泉純一郎と山崎拓が初陣で揃って落選する/60 小泉純一郎が田中角栄が握る「特定郵便局長の組織」に怨みを抱き始める原点/62 沖縄返還協定の裏に隠された秘密文書漏洩事件/63
第3章 田中角栄と福田赳夫の戦い …… 66
第一次角福戦争により、田中角栄政権が誕生する/66 首相就任の時期を間違った田中角栄の悲劇/68 日本のジョセフ・フーシェ・後藤田正晴を官房副長官に抜擢する/69 大平正芳は田中角栄との盟友関係を死ぬまで続ける/71 後藤田正晴が選挙情勢を正確に把握する/72 山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎の「YKK」が揃って当選する/72 憲法改正を目指し、「小選挙区制度採用」を表明する/74 自民党タカ派集団が「青嵐会」を結成/75 後藤田正晴が参議院議員選挙に出馬する/78 クリーン・三木武夫が首相に就任する/80 後藤田正晴はロッキード事件をはねのけて当選する/81 福田陣営の油断/82 竹下登と後藤田正晴が一五〇万党員党友の名簿を活用し「大平勝利」に導く/84 第二次角福戦争から「四〇日抗争」が勃発する/86 後藤田正晴が論功行賞により自治相・国家公安委員長に就任する/87 大平正芳が急死し、鈴木善幸が首相に就任する/89

第4章 闇将軍・田中角栄の院政 …… 91
田中角栄が中曽根政権の監視役に後藤田正晴を送り込む/91 内友会が中曽根康弘をバック・アップ/92 悲願の「内務官僚内閣」/93 バブル経済を発生させる/94 都市再開発政策と地価の高騰/95 NTTの民営化/97 ガンの撲滅を株の材料に/98 株式市場に群がった政治家と政治銘柄/99 プラザ合意により急激に円高になる/100 総選挙で敗北する/101 後藤田官房長官が掃海艇や巡視艇の海外派遣に絶対反対/102 竹下登が創生会を旗揚げする/104 後藤田正晴が行政管理庁長官から官房長官に返り咲く/106 郵政省を舞台にした利権争い/108 衆参同日選挙で大勝する/109

第5章 竹下登と小沢一郎の時代 …… 112
「TOPIX先物・日経平均先物取引」開始で「四〇兆円」が流出/112 裁定取引により短期間に四〇兆円が米国に流出した/114 竹下さん、あんたは、国賊だ/114 私たちが新党をつくってサーキットブレーカーをセットする/116 資金づくりを担当した金丸信が逮捕される/119 東京協和、安全の二信組から資金調達する/120 湾岸戦争が勃発してチャンス到来/120 宮沢首相に国際貢献の提言を無視される/122 細川護煕政権が誕生する/124 土井たか子を衆議院議長に据え、社会党潰しを開始する/125 ついに小選挙区制導入に漕ぎつける/127 「サーキットブレーカー」をセット/128 細川護煕政権が八か月で倒れる/129 羽田政権はわずか「二か月」の短命に終わる/131 村山富市政権の誕生と新進党結党/132 財界は各政党に距離を置いた/135 政治家は軍資金が必要/135

第6章 キングメーカー・竹下登の院政とその死 …… 138
キングメーカー・竹下登元首相の院政/138 龍ちゃんは降ろすしかないわな/140 「意中の人」は小渕恵三外相/141 「次の次の首相候補者」は、「加藤紘一」/143 「加藤紘一」以後の「ニューリーダー予備軍」対象の「勉強会」発足を決める/143 橋本龍太郎首相が参議院選挙に負けて退陣/144 小渕恵三政権の誕生/145 宮沢喜一が「現代の高橋是清」と持ち上げられて蔵相に就任/146 「ニューリーダー予備軍」の本格的養成/147 町村信孝、谷垣禎一に期待/148 亀井静香元建設相が「バルカン政治家」に/149 「小渕恵三首相の後は、菅直人元厚相」というシナリオ/150 「菅直人政権」構想が幻として消える/152 小沢一郎が握った竹下登の秘密/154 加藤紘一が「まだ早いのでは」と尻込み/155 自民・自由党連合/156 小沢一郎にとって最重要な一項目/158 自民・自由・公明党連合/161 小渕恵三は、政権の維持に懸命/162 小渕恵三が脳梗塞で急死する/164 森喜朗政権と加藤の乱/164 竹下登元首相が呼吸不全のため死去する/166

第7章 日米金融大戦争に散った金融の闇将軍 …… 168
国際金融資本に対する「日本の窓口役」/168 クリントン政権は「ウォール街コンプレックス」/170 クリントン政権は「双子の赤字」の解消に懸命になる/171 外圧に屈し「日本版金融のビッグバンの断行」に踏み切る/172 東邦生命、山一証券、日本長期信用銀行が犠牲になる/174 日本長期信用銀行がターゲットになる/176 怪物が「正体」を現してきた瞬間/178 狙われた日本の優良企業は数十社に及ぶ/180 竹下元首相の極めてしたたかな作戦/180 ジョージ・ソロスらによるアジア通貨危機/182 「弱肉強食」の熾烈な新しい戦国時代/182

第8章 小泉政権の誕生 …… 185
福田赳夫元首相の弟子・小泉純一郎が「清和会」会長に/185 小泉純一郎が「三度目の挑戦」に名乗り/188 田中眞紀子の「吼える」ような応援演説で「小泉人気」を呼ぶ/190 小泉政権が誕生する/192 「女性閣僚四人」のミラクル人事/194 福田ファミリーによる身内内閣/195 構造改革なくして日本の再生と発展はない/196 小泉政権にとっての「最大の敵」は、「利権集団」/201 郵政三事業の民営化に最も意欲的/202 特殊法人は、財政投融資と表裏一体の関係にある/203 われわれは、旧田中派だ/204 東大工学部、京大工学部出身の「技官の聖域」に踏み込む/205 地方分権に意欲を示す/206 橋本龍太郎元首相が支配していた厚生利権と環境利権/207

第9章 小泉首相 vs 抵抗勢力の「最後の死闘」 …… 209
橋本派・江藤・亀井派、旧河本派など「非主流派」がリベンジの機会を窺う/209 靖国神社参拝を繰り上げて「公約違反だ」と批判を受ける/213 ブッシュ政権は「石油・軍需・ゼネコンマフィア政権」/214 資源・エネルギー資源確保は政治の最大の命題だった/215 小泉首相が平壌を二度訪問し金正日と首脳会談、日本人拉致被害者五人を救出/217 小泉政権に対する事実上の「倒閣運動」が本格化する/219 中国、韓国で「反日デモ」が起こる/220 加藤紘一が「靖国神社参拝問題」で小泉首相を批判する/221 小泉政権を「死に体」にし、「安倍包囲網」を張りめぐらせる策謀/222 「反小泉派」の油断/225 郵政官僚に冷遇された小泉郵政相と「陰の郵政相」への怨念/226 亀井静香にも「いつか仕返しをしてやる」と怨念を抱く/227 「郵政民営化解散」は、「積年の怨念解散」だった/228 平成一七年夏の奇襲攻撃/230 衆参両院ともに改憲派が三分の二以上を占める/233 政治家の資質は「しつこさ」/235 小泉首相は中国と韓国の足下を見透かし「靖国神社例大祭」に参拝した/236 小泉政権の残された課題/237 第三次小泉改造内閣が発足した/240 永田町は「ポスト小泉」候補者が「国盗り戦争」の様相/241 小選挙区制度の下で、大派閥は消えていく運命にある/243

あとがき ── 二一世紀日本の進路を示す新しい目標が必要である …… 245
「金融大国の充実」「地球平和の維持」「高度福祉国家の完成」を目指す/245 景気を浮揚して「税収」を増やす手立てを/245 日本は武力による「覇道」ではなく、あくまで「王道」を歩む/246 「石油・天然ガス文明の業」とも言うべき「戦争」からの解放を急ごう/250 「高度福祉国家の完成」に向けて「国民のコンセンサス」を/253
著者紹介
板垣英憲(いたがき・えいけん)
昭和21年8月7日、広島県呉市生れ。中央大学法学部卒業。海上自衛隊幹部候補生学校を経て、昭和47年10月、毎日新聞東京本社入社。社会部、浦和支局、政治部(首相官邸、福田赳夫首相、大平正芳首相番記者、安倍晋太郎官房長官、森喜朗官房副長官番記者、文部・厚生・建設・労働各省、参議院、自民党などを担当)、経済部(通産省、東京証券取引所、公正取引委員会、建設省担当)。昭和60年6月、政治評論家として独立。
 主な著書に、『族の研究』(経済界)『自民党選挙の秘密』(三一書房)『自民党森喜朗幹事長が打つ景気政策』(ジャパンミックス)『国際金融資本の罠に嵌まった日本』 (近代文芸社)『後藤田正晴 男の美学』(近代文芸社)『東京地検特捜部 鬼検事たちの秋霜烈日』(同文書院)『小泉純一郎 恐れずひるまずとらわれず』(KKベストセラーズ)『ブッシュの陰謀』(KKベストセラーズ)『石原慎太郎の日本を救う決断』(青春出版)など多数。