書 名
やさしさの共和国
格差のない社会に向けて
著 者
鎌田慧
本体価格
1800円
ISBN
4-7634-0476-8 C0036 Y1800E
発行年月日
2006年9月20日
体 裁
四六判上製
頁 数
282頁
内 容
酷薄非情の時代よ、去れ!
気遣いと共生の時代よ、来たれ!

時代の潮目に切り込む鎌田慧「評論集」

小泉時代に吹き荒れた強者の論理
日本列島のすみずみに拡がった格差社会
いまの社会でない社会をどう目指すのか?
どんな社会や生き方があるのか……
目 次
まえがき 7
一章 小泉時代とはなんだったのか
 総括・大衆収奪暗黒内閣 14
 笛吹き男の笛の音 23
 「抵抗勢力」に徹せよ 25
 鼓腹撃壊の里 28
 厳粛なる国家──「君が代」事件 33
 オウム事件のあとで 36

二章 吹き荒れる強者の論理
 平等主義の崩壊を促すあらゆる力に抗するために 40
 増加の一途をたどる「過労自殺」 46
 詐術としての原子力行政 55
 狭山事件 最高裁特別抗告棄却の論理 65
 日本の富裕層 74

三章 やさしさの共和国
 やさしさの共和国 92
 大世間師・宮本常一を読む 116
 賤視の逆転 網野善彦を読む 123
 わがアカーキー・アカーキェヴィッチ 127
 教育雑感 136
 生命を大事にする運動 対談・福島瑞穂 142

四章 自由への旅、自由への飛翔──理想は運動の中に
 フランスの大杉榮──自由への疾走 156
 大杉榮と伊藤ルイ 190
 後藤新平・アナキストへの関心 194
 『近代思想』の挑戦 198

五章 わが軌跡、わが出会い
 蘆花公園の歌声 208
 ある屈折 211
 埴谷雄高と花田清輝 213
 小林勝──社会変革の夢 217
 遠ざかる灯を眺めて 224
 新日本文学の六〇年 226

六章 時代を読む──書評
『ベラ・チャスラフスカ──最も美しく』(後藤正治)を読む 236
『われらの悲しみを平和への一歩に──9・11犠牲者家族の記録』(デイビッド・ポトーティとピースフル・トゥモロウズ/梶原寿訳)を読む 240
『フォトジャーナリスト13人の眼』(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会編)を読む 244
『あの戦争を伝えたい』(東京新聞社会部編)を読む 246
『仕事をしなければ、自分はみつからない──フリーター世代の生きる道』(三浦展)を読む 248
『異国の父母』(浅野慎一、岩)を読む 251
『ハードワーク』(ポリー・トインビー/椋田直子訳)を読む 253
『三菱とは何か──法人資本主義の終焉と「三菱」の行方』(奥村宏)を読む 255
『社会運動ユニオニズム』(国際労働研究センター編)を読む 258
『極刑──死刑をめぐる一法律家の思索』(スコット・トゥロー/指宿信・岩川直子訳)を読む 260
『検証・ハンセン病史』(熊本日日新聞編)を読む 263
『全盲の弁護士 竹下義樹』(小林照幸)を読む 265
『ぼくの早稲田時代』(川崎彰彦)を読む 267
『大杉榮の思想形成と「個人主義」』(飛矢崎雅也)を読む 269
『奇蹟を起こした村のはなし』(吉岡忍)を読む 271

あとがき 273 

初出一覧 275
著者紹介
鎌田慧(かまたさとし)
1938年青森県弘前市生まれ。早稲田大学文学部卒業。新聞記者や雑誌記者を経て、フリーとなる。公害・開発・労働・政治など、社会問題を追究するルポライター。いまも変わらず現場の目線でルポを書き続けている。 『六ケ所村の記録』(岩波書店)にて1991年度毎日出版文化賞を受賞する。 著書に『自動車絶望工場──ある季節工の日記』(講談社文庫)、『ぼくが世の中に学んだこと』(ちくま文庫)、『反骨──鈴木東民の生涯』(講談社文庫)、『反骨のジャーナリスト』(岩波新書)、『鎌田慧の仕事』(全6巻、岩波書店)、『狭山事件』(草思社)など多数。